Etc.

コンサルタント脳と研究者脳

会社に行かなくなってから13ヶ月が経過した.そして復職まで3ヶ月を切った.そして何とかリサーチ・プロポーザルのめども立ってきた.振り返って,何が一番大変だったかといえば,コンサルタント的な頭の使い方と学者的な頭の使い方の切り替えだった.昨年の…

王様,裸ですよ!

今日,非常に腹の立つことがあった.が,その人なら十分やりかねない話でもあるので,「ああ,また来たな」という感がむしろ強い.要は,ものの頼み方を知らないということだ.より正確には忘れてしまったのだろう.なぜ人にモノを頼むときに,自分で直接に…

プーシキンと北斎

ゴッホ展に行って以来,月に一度の平日オフがなくなっていた.昨日,ひと段落したので,上野で展覧会のはしご.という予定は当初から持っていたのが,昨日から不調のPCが朝方逝ってしまい,修理のために車でまずは秋葉原に.結局マザーボードが怪しいし,HDD…

サービスとオペレーションの狭間で

今日は披露宴に出席してきた.今をときめくテイク&ギブニーズの旗艦店とされる某所での宴席.同僚は「なかなか印象は良いです.もっと安っぽいのかと思っていた」と評していたが,僕には「うーん」という印象が残った.言ってみればオペレーションがうまく…

結婚式

来週は結婚披露宴に出席.今年は3回と多い.思い出してみたら,95,96年が1つのピークで,10年後の今年はもう1つのピークのようだ.数えてみたら,全部で20回ほど披露宴に出席していることになる.来週はスピーチを担当.こちらは5回目.20世紀のうちは友…

地域コミュニティ

誕生日,運動会,妻の会社のファミリーデーとほぼ毎週のように続いたお子ちゃまイベントも,今日のハロウィーンで打ち止め.海綿のごとく異国の文化を吸収する日本人のおかげで,ここ5年ほどでこのイベントも随分と市民権を得てきた.息子は明日は保育園で…

職業としての学問

「大学の教員はだれしも,自分の就任のいきさつを回想することをこのまない.というのは,それが愉快な想い出であることはほとんどないからである」というのはマックス・ウェーバーの言だが,現代においても就任時のいきさつと年齢(職位)によって,その働…

生きて,魅せる

http://blog.picsy.org/archives/000306.htmlに触発されて,最近感じていたことを私も書いておこう.「闘っている」なんてほど大仰じゃない私のことばで言うと,「生きて,魅せる」人と「見せるために生きてる」人との違い.いわゆる権威の人々が話す機会に…

書斎つくりに向けて1

我が家の間取りは、家で知的作業をする人にとっては最悪である。2LDKなのだが、私の作業部屋はLDと接しており、その境目は3メートル以上もある引き戸である。密閉性に乏しく隣のLDの音が漏れてくるというか、筒抜けである。これだと子どもが家にいるときは…

結婚披露宴でのことば

昨日は大学院時代の後輩の結婚式。3週前には高校時代の同級生の結婚式。結婚式というのは相変わらずそれなりに厳粛な気持ちにさせてくれる。一方披露宴でのさまざまな言説は、時間のない共働き家庭、子供の誕生でさらになくなる時間、親の定年と老い、孫と両…

論文化にむけての作業

夏学期が終わった。博士号に必要な要件はすべてクリアをして、あとは論文のプロポーザル審査と論文そのものになった。むろん、これは課程博士のための要件だから6年を過ぎれば前提は変わってくる。あと残された時間は4年と8ヶ月程度である。今、時間をか…

師匠と旧友

先日もう10年面倒を見てもらっている師匠と研究テーマについての話をした。 sameoの中で、収益最大化のために消費者発信情報という資産をどう有効活用すべきかという話と、本質的には文脈をともなった情報というものに最も価値があるという話とがぶつかって…

走りはじめた

今日で3日目。ただし週に2回。ちょっとずつ距離を伸ばし、本日は2.4キロ。

ゴッホ展

18時に行ったのだがすごい人。良かったのは「夜のカフェテラス」と「サン=レミの療養院の庭」という自分が体感した景色が書かれている南仏の2枚。ともにクレラー=ミュラー所蔵。前者はゴッホがはじめて夜空を描いたとされる作品らしい。フランスという…

退官のことば

昨日は高校のホッケー部の顧問の退官パーティーがあり、出席してきた。別にホッケーの指導をするわけでもなく、試合と合宿に来るだけの先生だったけど、たまたま私は漢文を彼にならっていた。そして非常にできが悪かった。というわけで、そんなに世話になっ…

ゴッホとモネ

私はけっこう絵を見るのが好きだ。そして日本人に多いタイプなのだが、印象派の絵が好きだ。その中でも月並みだがゴッホとモネが好きだ。ちょうど今http://www.tokyo-np.co.jp/event/gogh/をやっているのだが、絶対に行かなくてはと思っている。実は学生にな…

花粉症

例年に比べて症状がひどい。来年のために備忘録。 3月に入ってからがひどい 鼻よりも目がつらい 目のかゆみと涙がとまらない。涙が目の脇に目ヤニと一緒にかたまって肌も痛い のどはさほどひどくない。ただ、咳がなくなることはない。 対策としては、予防効…

地位は人を作らない

春である。人の異動の季節である。色々と話が伝わってくるが、短ければ1年、長ければ5年程度で「やっぱりね」という結果がほとんどだ。良い予想でも悪い予想でも。ここから導けるのは、そして僕がかねがね思っているのは、地位は人を作らないということだ…

唐招提寺展と踊るサテュロス

美しいものが見たくなったので、上野まで行って来た。唐招提寺というのは小学校で写真を見て以来お気に入りの寺である。特徴的な鴟尾(しび:とびのお)と美しい曲線の屋根が気に入ったのだ。2年ほど前に奈良に行ったときに、寄ってみたのだが、まさに平成…

孤独と仲間

一人で作業をしていると、心配事が降りかかった瞬間、急激にクリエイティビティが下がる。今年は年明けから比較的順調に来ていて、将来のアウトプットに使えそうなアセットを1日に3000字ぐらいのペースで書いたり、調べものを後に利用できるような形にまで…

友人JM

フランス人の友人にJMがいる。1989年の留学時代に知り合い、今でも年に1度クリスマスカードが彼から届き、私が年賀状がわりに返事を書くというやり取りが続いている。私の年賀状書きは彼に書いて毎年終わる。今年も先ほど終わった。彼は私の電子メールアド…

言っていることと、やっていること

年賀状を僕の敬愛するY田さんに書いていて、彼のことばを思い出した。彼はもう60近い人だが、僕と会うと必ず「おい、最近、言っていることと、やっていることがブレてないだろうな」と言う。非常に怖い言葉だ。10年前にリサーチ対象企業で取締役をやって…

認知言語学を英語で学ぶ

今日は少し自分にねぎらいのことばを。博士候補になるために、「技法科目」というのがある。専門分野を深める上での必要スキルを習得するという発想なのだが、僕の専門は、ネットワークガバナンスというプログラムなので、専門があってないようなものだ。簡…

小さい組織と大きい組織

今日は最終出社日であった。雑務を片付けて気がつくと、昼がすぎ1時近くになっていた。さーて、どこに昼飯を食いに行くかと考えて、雑居ビルの5階にあるネパール料理やにカレー(ダル・バート)を食いに行った。食べて帰ろうとすると一度として話したこと…

はじめて超一流の存在を体感したとき

昔の話だが、最近テキストとして書いたので、日記に残しておこう。背景はこうだ。私が高校時代にやっていたマイナースポーツであるフィールドホッケー競技で、当時はなかった同校の創部8年目の女子部が全国大会に初出場を決めたというMLでの報告を受けて…

ファシリテータの必要性

今週ORF2004という大学の研究発表会に参加したが、痛感したのは「ファシリテータ」の必要性である。ファシリテータというのはfacilitate:〈事を〉容易にする,楽にする,促進[助長]する というような役割を演じる人である。前にいた会社ではfacilitaion skil…

経営コンサルタントの分類学

ついに休職に入った。しかし忙しさに変わりはない。むしろプレッシャーは高まった。胃が痛い。経営コンサルタントというのは、何年かたつと自分で手を動かす比率が減ってきて、プロジェクトのマネジメントが仕事の中心となる。さらに何年かたつと今度はセー…

求道者イチローとマルチ人間長谷川

この3週間ほど、イチローの記録達成を心待ちにしていた。単純なミーハーで騒いでいた部分もあったが、私の関心は、最下位のチームにありながら、なぜあれだけのモディベーションを保てるか、そしてなぜあれだけの重圧を背負い続けられるのか、ということだ…

ひとのふりみて、わがふりなおせないこと

トイレの個室に入って思うこと。ときどき、隣の個室でものすごい量の紙を消費する音が聞こえるが、自分にはどうあれだけの量を使うのか不思議である。そういえば、大学のサークルの合宿の時に、人が入っているとは知らずにあけたトイレの扉の向こうに「彼」…

選択と責任

会社の同僚に「来期以降もこの仕事についてのアドバイスをください」と言われたので、「ふざけるな」と突っぱねた。「これはもうあなたの仕事なのだから、あなたがお客さんから引き続き頼まれたいと思われる存在であれば、仕事は継続でくるし、そうでなけれ…