退官のことば

昨日は高校のホッケー部の顧問の退官パーティーがあり、出席してきた。別にホッケーの指導をするわけでもなく、試合と合宿に来るだけの先生だったけど、たまたま私は漢文を彼にならっていた。そして非常にできが悪かった。というわけで、そんなに世話になったという訳ではない。

それでも彼の挨拶はなかなか良かった。内容的には、我々前後の数年間が非常に強くて、それゆえ東京都のチームの監督の代表をやらされることになり、当初の「この小忙しい仕事は早くやめよう」という構想が見事に崩れ、以降ホッケー部顧問に長年なってしまった、という話が新しくそれなりに笑わせたのだが、なにより彼全体からあふれる言葉の重みというのがあった。僕らの20才上の先輩もみんな静聴していた。

人の本当の値打ちは弔辞で測られるとは言うが、流行モノでないものを真摯に追い続けて来た人のことばには重みがあるな。