スケルトンデザイン方針決定

ケルトンのデザインが概ね決まりました。台所やリビングの作りつけ家具の設計も並行して決まってきました。先日の総会後は、所有権が建設組合に移転した土地に行き、古家の2階に昇り、リビングや食卓から見えることになるだろう大体の風景を体感することもできました。食卓からは某タワーが望め、隣の家なども近くにあるわけではないので、東京にしてはかなり空の広がりが感じられる眺めとなることがわかりました。


ま、「隣の駐車場が駐車場であるうちは」なんですけどね。

結婚するんだそうです

保育園の同級生のMちゃんと結婚するんだそうです。彼女は1年ほど前にタイに引っ越してしまったのですが、復帰となったようです。息子の話によると一時帰国ではなく、この後ずっと日本にいるのだそうです。そんな彼女が昨日から登園しているらしいのですが、どうやら彼女の方が久々に会ったうちの息子にアプローチしてきたようで、昼ごはんも隣で食べて、昼寝も隣でしたのだそうです。


「Mは×くんと結婚したい」と言われたらしく、息子は「僕はMちゃんと結婚する」と言い出しました。「いいんかい?そんな受身で?」と言いたいですが、まあそれはそれ。実は「結婚」というのはたまたま今の息子にとってはひとつの流行りことばなんですよね。先週来、息子は「耳をすませば」が気に入って何度も見ているのですが、この物語の最後には「僕は将来、雫と結婚したい」という台詞が出てきます。ちなみに結婚の意味を息子に聞いたら「仲間になること」だそうです。


自分の結婚宣言を思い出してみたのですが、たしか幼稚園の年少から年中にあがるときだったと思うので、息子よりも3ヶ月ほど早かったはずです。担任の古沢先生というのが結婚するので辞めてしまったのだが、「いやだ!古沢先生と結婚するのは僕だ」と言ったと親からは聞かされています。

第3回、第4回内装設計打合せ

5月半ばと5月末の2度の打合せを経て、やっと部屋割が確定。床材や壁材などの内装イメージも固まってきた。主に妻の仕事になる台所の細かな設計と作りつけ家具の設計が6月の作業になる。


http://d.hatena.ne.jp/sameo/20060402/p1で書いたように、

  • 1階を細かな部屋にわけて2階をゆったり広い空間で使う案(2階勉強コーナー案)

で検討を続けてきたのだが、4月半ばに出てきた案での変更点は大きく3つ。まずは1階水周りの位置。トイレ、洗面、浴室をローテーションして、浴室からではなく洗面所から直接外に出て洗濯物を干せるようにした。この結果浴室からちょっとした庭を眺めることはできなくなったが、「果たして昼間どれだけ入浴するか?」ということで却下。次に書斎の面積拡大。浴室には凝らずにユニットバスにすることで浴室面積を減少させ、かわりに書斎面積を拡大。さらに書斎には玄関から直接入ることにして面積を拡大。住戸の一部という考え方ではなく、玄関を通って仕事場に出かけるというイメージにした。ちなみに構造計算の結果、窓は取り付け可能であることがわかった。また他住戸の建蔽率容積率の処理に絡めて、当初のスケルトンから壁の位置を少し動かして書斎の面積を拡大。この結果2階面積をわずかに減らす必要が生じたが、結果的には2階リビングの壁のへこみは15センチのみとなった。これが3つ目の変更点。この案で行くという方針が決まったのが3回目の打合せ。


4回目打合せの中心論点は、2階リビングの西側窓の位置とそれに絡むスペースを戸外屋上とするか、戸内ロフトとするかという話。西側の窓を西に寄せるとそこにできるスペースは室内のロフトになる。ここは将来的に収納スペースとして、あるいは他の目的で使えるようになるが、問題はリビングに差し込む光の量をそのロフトが減らすということ。設計士さんと相談して結局ロフトは作らず屋上とした。これによりリビングに差し込む光の量を増やし、また窓がリビングに寄ったことで、ソファに座りながら両サイドの窓からそれぞれ空が見えるようになった。実は天窓もリビングにはあるのだが、これは我が家には南に面した部屋がないからで、実際のところどの程度の光がどれだけの時間差し込むのかは正確にはわからない。とにかく光の量を収納の量より優先させたわけだ。この結果できた屋上は2.8m×3.4mで約10平米。昇り方が結構難題だが、缶ビールぐらいは持ってはしごで上がれるので天気の良い日の夕方は利用するかもしれない。あとは喫煙スペースとして使われる可能性はある。


さて、当初からの懸案だった本棚だが、階段に取り付けるのは新築時には見送ることに。そしてリビング東側の窓の下に2段の低い本棚を作りつけることに。もし将来本が増えてどうしようもなくなったら、階段に本棚を取り付けることにする。その前に息子が家から出て行けば、彼の部屋にも収納できるし。本棚を今回は減らした理由は、来年度以降、本を収納する某所の収納能力がかなり高いということがわかったからだ。問題はどれだけ手元においておきたい本があるかということになった。


先日の総会では各世帯が他世帯の間取りについて模型で確認し、覗き見趣味的に色々と質問しあう時間もあったが、他世帯は、概ねワンフロアーでの配置ということで、われわれより進展が早いようだ。総会も3回あったことで、しだいに打ち解けてきた組合員同士の連絡先が交換され、私は光回線やCATVといった設備の導入について主導的に検討する役割になった。だんだんコーポラティブハウスならではの面白さが出てきた。

喜多由

自由が丘にある京風お好み焼き屋。ある関西人から「ここのお好み焼きはうまい」と教えられ、年に4,5回行くようになった。理由はわからないが、もたれない。さっぱりしている。壁には芸能人のサインも多数あるが、その手の輩とは遭遇したことはない。

家族3人で行くのだが、もう大体取るものは決まってきた。

  • ツナサラダか冷やしトマト
  • 手羽先唐揚
  • お好み焼き×2(かぼちゃが我が家では人気)
  • 焼きそば
  • 飲み物

という感じ。自分らで焼く。

もんじゃ焼きもやっているが、妻が頑なに拒むので一度も注文したことがない。ちなみに私がけっこう足しげく通っている理由の一つに、ここの店員の若い女の子を気に入っているというものがある。が、しかし先日行ったときはいなかった。それだけが気がかりだが、あとはいつもどおり満足できた。

博多のすし屋

妻の実家があるので,博多には3年に2回ぐらいの頻度で行く.この連休も行ってきた.

ここ3年ほどで,博多ラーメンは東京でもかなり食べられるようになってきたが,魚の味だけはなかなか真似ができない.というわけで,私にとっては,すしに惹かれて博多を訪れているともいえる.

義父のお気に入りということでここ4回ほど通っているのが,http://homepage3.nifty.com/Gourmand-fk/susi_1.htmにある「やま中」.相変わらずネタは新鮮,肉厚で歯ごたえあり.ただ,塩やかぼす汁などをかけて醤油をあまり使わない創作の手法にはやや飽きてきた感もある.たまたま同じ感想を義父も妻も持ったので,今度までにもう少し違う芸風のすし屋の開拓を頼む.ちなみにこの店舗,磯崎新が設計したもので,行くと,たいてい隅に一人で建築専攻と思しき学生がちょこんと座ってランチを食べている.天井の高さと寿司職人の背後にある赤い壁に特徴のある空間である.

第2回内装設計打合せ

1週間前に送ってもらった図面を基に打合わせる.

  • 1階を細かな部屋にわけて2階をゆったり広い空間で使う案(2階勉強コーナー案)
  • 2階のリビングダイニング奥に独立した子ども部屋を作る案(2階子ども部屋案)

を作ってもらったわけだが,「やはり前者だよね」というのが夫婦の一致した意見.1階と2階の床面積が決まっているコーポラティブハウスがもつ制約ゆえに「絶対にこっち」というところまでは気持ちとしては動かなかったものの,まあそんな感じ.


ただし,夫婦それぞれ不満があった.


妻は寝室の広さと洗濯物を干す導線である.寝室の広さについては,寝室奥に作っていたウォークイン・クローゼットを普通のものに変えるだけで,1畳ほど広くなることが判明.収納力とコストを考えるとWICになるそうだが,収納部分を寝室内にもってきて,扉をつけて少しお金をかけると寝室のスペースが広がるという仕掛けだ.まあ,人に見られるスペースではないので,扉に安い部材を使うという方針でひとつ問題は解決.


洗濯物を干す導線については,風呂場を経由する必要があるというのが不満点.だが,実は洗濯物を干すのはほとんど私であるという点と,妻もこの導線については妥協できるということでほぼ解決.風呂の床に乾燥しやすい素材を使えば,風呂床がぬれている状態というのはごくわずかな時間でしかないという情報も後押しした.


私の最大にしてほぼ唯一の不満は,子ども部屋が1階に下りてきたことによる書斎面積の減少である.これについては,洗濯機を2階に持って行き干す場所も2階ベランダにする方針,1階水周りを少しずつ狭めて,その減少分を書斎に充てる方針とで再検討となった.また構造計算結果によって,書斎にとれる明かり窓の面積もわかってくるので結果待ちということになった.


さて,この「書斎」だが,まあ「作業部屋」ですな.私は父が大量の本を自宅に持つ文学者だったのだが,彼が編集者との打合せスペースのあるような広い書斎を持っていたため,どうも当初はこのイメージで書斎を考えていた.ところが,当世でいう「書斎」というのは,作業部屋のようである.もちろん,「書斎」には色々あってよいわけなので,広いスペースを頑なに主張するというのもありだ.しかしながら,引退後の父を見ていると読書と趣味の詰め将棋についてはリビングでやっているということが分かってきたので,「書斎」は「作業部屋」として考えることにした.たとえば,読書については妻や子どもの2階勉強コーナー(このスペースがけっこう心地よさそうである)も使うことを考えて,いわゆる資料を広げる整理・分析,発想の作業やPCを使う作業(本からの抜書き作業を含む)のときに「作業部屋」でやるということにした.


「作業部屋」自身については,会社のブース内での実際の活動導線を検討して,本当に無駄のないスペースを小さいながらも確保できたので,絶対的には狭いが機能的には妥協できるところまでは来た.あとは椅子が動くスペースのいまひとつの確保と書棚の確保になる.書棚については「部屋に本があったほうが良いのでは」という学者の友人(2人いてともに社会学系)もいるが,自宅外の書庫を在庫の量としては主として,家にはそのときによく使う本と本当にそばにおいておきたい本しか置かないようにすることにした(知る限り,経営系の研究者は自宅に大量の本というよりもこのパターンの方が多い).また何よりも,あと20年もすれば,子ども部屋は空いてしまう(パラサイトなんちゃらにならないことを願う).さらに気になっていた階段の幅がずいぶんと広いことがわかり,階段の途中にも書棚を設けることが可能ということもわかった.


ということで,2階勉強コーナー案でさらにブラッシュアップということになった.2階リビング・ダイニングの吹き抜け空間の使い方についてもなかなか期待させるコメントが出てきたが,これについては次回以降.

第1回内装設計打合せ

昨日は設計士の方と第1回内装設計の打合せを行った.今回は初回ということで,場所は自宅.事前にもらっていたマニュアルらしきものでは,7回とされている内装の打合せの第1回のところには「スケルトン仕様の確認」「ご要望のヒアリング」「部屋割の検討」と書かれていたが,メインは後者2つだ.


妻も私も仕事が受託のサービス業なので,クライアントになるのは新鮮で嬉しい.が,この仕事のつらさも知っているので,「いやな客にはなるまい」という気持ちが強い.要はある程度コミットしながら,プロの技はそれとして信頼し,尊重するということだ.


事前に夫婦別々に用意しておいたメモを2人の設計士に渡し,それを確認する形で打合せは進んだ.この2人はなかなか良いコンビというのがわれわれの意見.元来からの性格なのか,仕事上の役割分担なのかわからないが,1人はハードウェアからの計数的アプローチ.もう一人はソフトウェアからのライフスタイルアプローチ.それぞれ図面を見ながら質問をしてくる.必要に応じて,本の量や洋服の量,新居に持ち込むテーブルやソファーの寸法を測る.


今回の物件は2階建てのメゾネット物件である.これは家で仕事をすることの多くなる私が,書斎とリビングの階も雰囲気も変えたいから希望した.2階は天井高で空間的には広がりがあるが,2階合計の絶対的な面積はそんなに広ーいというわけではなく,やや1階の方が2階に比べて広い.


打合せが動いたのは,「子ども部屋を独立させるべきか」「子ども部屋はリビングを通らないと入れないようにするべきか」というあたりの話題のときだ.ここで,1階を細かな部屋にわけて2階をゆったり使う案と,2階のリビング奥に独立した子ども部屋を作る案の2案をもらうということになった.できれば2階は広く使いたいので,前者の案に期待している.「うまく1階に割り振りができれば,2階の空間はもっと発展させることができる」という言葉を信じたい.


私が驚いたのは,その2案の図面が「1週間あればできる」ということ.彼らの事務所の規模や,支払う金額などから大体いくつの仕事を彼らが並行してやっているか察しがつくのだが,2案をおそらく1日か2日で作るのだろう.でも確かに自分もぎゅっと考えて枠組みを作る作業というのは1日か2日だったりする.あとは推敲の作業である.


さて,中村好文によると

クライアントと,そうした理想的な信頼関係が成立させられるかどうかの分かれ目,すなわち最初で最大の山場は,基本設計を提示する時に訪れます.つまり初めて見てもらう基本設計案がクライアントの夢と心をしっかりと鷲摑みにできるかどうかに,その後の命運のすべてがかかっているのです

とのことだが,確かにこちらもどきどきし,わくわくする.


ちなみに

普請の顛末―デザイン史家と建築家の家づくり

普請の顛末―デザイン史家と建築家の家づくり

はクライアントであるデザイン史家の柏木博と建築家中村好文のダイアログで書かれた好著である.どうしても家の設計に関する本は,自分の家のオリジナル性をいたずらに強調するか,最大公約数的ニーズにこたえるものに分かれてしまうが,この本は2人の関係性や同じ現象をそれぞれの立場からどう見たかという観点で書かれており,心地よく読めた.