第2回内装設計打合せ

1週間前に送ってもらった図面を基に打合わせる.

  • 1階を細かな部屋にわけて2階をゆったり広い空間で使う案(2階勉強コーナー案)
  • 2階のリビングダイニング奥に独立した子ども部屋を作る案(2階子ども部屋案)

を作ってもらったわけだが,「やはり前者だよね」というのが夫婦の一致した意見.1階と2階の床面積が決まっているコーポラティブハウスがもつ制約ゆえに「絶対にこっち」というところまでは気持ちとしては動かなかったものの,まあそんな感じ.


ただし,夫婦それぞれ不満があった.


妻は寝室の広さと洗濯物を干す導線である.寝室の広さについては,寝室奥に作っていたウォークイン・クローゼットを普通のものに変えるだけで,1畳ほど広くなることが判明.収納力とコストを考えるとWICになるそうだが,収納部分を寝室内にもってきて,扉をつけて少しお金をかけると寝室のスペースが広がるという仕掛けだ.まあ,人に見られるスペースではないので,扉に安い部材を使うという方針でひとつ問題は解決.


洗濯物を干す導線については,風呂場を経由する必要があるというのが不満点.だが,実は洗濯物を干すのはほとんど私であるという点と,妻もこの導線については妥協できるということでほぼ解決.風呂の床に乾燥しやすい素材を使えば,風呂床がぬれている状態というのはごくわずかな時間でしかないという情報も後押しした.


私の最大にしてほぼ唯一の不満は,子ども部屋が1階に下りてきたことによる書斎面積の減少である.これについては,洗濯機を2階に持って行き干す場所も2階ベランダにする方針,1階水周りを少しずつ狭めて,その減少分を書斎に充てる方針とで再検討となった.また構造計算結果によって,書斎にとれる明かり窓の面積もわかってくるので結果待ちということになった.


さて,この「書斎」だが,まあ「作業部屋」ですな.私は父が大量の本を自宅に持つ文学者だったのだが,彼が編集者との打合せスペースのあるような広い書斎を持っていたため,どうも当初はこのイメージで書斎を考えていた.ところが,当世でいう「書斎」というのは,作業部屋のようである.もちろん,「書斎」には色々あってよいわけなので,広いスペースを頑なに主張するというのもありだ.しかしながら,引退後の父を見ていると読書と趣味の詰め将棋についてはリビングでやっているということが分かってきたので,「書斎」は「作業部屋」として考えることにした.たとえば,読書については妻や子どもの2階勉強コーナー(このスペースがけっこう心地よさそうである)も使うことを考えて,いわゆる資料を広げる整理・分析,発想の作業やPCを使う作業(本からの抜書き作業を含む)のときに「作業部屋」でやるということにした.


「作業部屋」自身については,会社のブース内での実際の活動導線を検討して,本当に無駄のないスペースを小さいながらも確保できたので,絶対的には狭いが機能的には妥協できるところまでは来た.あとは椅子が動くスペースのいまひとつの確保と書棚の確保になる.書棚については「部屋に本があったほうが良いのでは」という学者の友人(2人いてともに社会学系)もいるが,自宅外の書庫を在庫の量としては主として,家にはそのときによく使う本と本当にそばにおいておきたい本しか置かないようにすることにした(知る限り,経営系の研究者は自宅に大量の本というよりもこのパターンの方が多い).また何よりも,あと20年もすれば,子ども部屋は空いてしまう(パラサイトなんちゃらにならないことを願う).さらに気になっていた階段の幅がずいぶんと広いことがわかり,階段の途中にも書棚を設けることが可能ということもわかった.


ということで,2階勉強コーナー案でさらにブラッシュアップということになった.2階リビング・ダイニングの吹き抜け空間の使い方についてもなかなか期待させるコメントが出てきたが,これについては次回以降.