暴君ベビネロ

久しぶりに1日家で仕事だ。昼はお気に入りのいわゆる町のパンやで3つほどパンを買い、コンビニに飲み物を買いに行くと、「暴君ベビネロ」というスナック菓子があった。いわずと知れた「暴君ハバネロ」の姉妹品だ。メーカーは中田英寿が取締役をやっている東ハトだ。

以前、「暴君ハバネロ」を食べたことがあった。私はけっこう辛いモノは好きである。かなりの汗っかきでもあるので、汗を流しながら食べた。こどもに少しあげたらさすがに泣いた。で、このベビネロはパッケージに辛さが1/5と書いてある。ちょうどよい。こどもに食わせてみよう。

帰ってきておやつに食べる時、パッケージを読むとベビネロはハバネロのこどもではなかった。ハバネロの幼少時代(ベビーエイジ)だったのだ。そしてパッケージには「ベビーに何が起きたのか!?」の文字。「後年、世界を絶叫させるあの暴君にも、心やさしき時代があった!」

やられた。

東ハトはスゴイ会社だ。株を買いたくなってきた。中田の起用といい、この会社は一般消費財マーケティングにおける今の時代の物語性の重要さが分かっている。この先、辛さレベル2、3、4の商品が出てくることは必至だ。商品のネーミングが大変だから辛さ3だけかも知れないけれど、スターウォーズばりの物語性と市場投入の順序だ。今度の商品は「ワカネロ」か「ジュニネロ」か「オサネロ」か?

コンソメチキンでちょっぴり辛い!」味は後を引く。このままではこどもにあげる分がなくなるので、けじめをつけて仕事に戻ることにする。