32インチデジタル液晶テレビ 1ヶ月経過

32インチのデジタル液晶テレビが到着して1ヶ月ほどが経過した.まずは自分と妻のことを書こう.私は早速スカパー連動(設定が難しかったぞ)を活かして,ずいぶんとChampions Leagueの試合を録った.ロナウジーニョのテクニックと躍動感に感動し,チェルシーリバプールスコアレスドローにうなった.ということでそれなりにタイムシフト視聴はできている.ただし対象は新規コンテンツ.


地上波について言えば,NHK特集とか,デジタルハイビジョンの動物番組とか旅行番組とかの録画はしているが,これは録画しても見ない.というのもサッカーは私が本当に好きだから,何とか時間を見つけてみるのだが,それほどでもないこれらの番組(そのうちどうしても見たいと思うようになるものも出てくるだろうが)をタイムシフトで見ようとは思わない.


最初ということで,実験的に妻と一緒に見られるような番組を録画して,夜分に「NHK特集を見る?」と誘っても,結局フルタイムで働いて帰ってきて,週に3日は夕食も作り,子供と風呂に入る妻は疲れきって報道ステーションとかニュース23をリアルタイムで見ている.私以上にアナログ人間あるいは会社人間なので,視聴スタイルは変わっていない.そうするとうちはテレビモニターがひとつしかないから,サッカー以外の録画されたものは見られないというわけだ.別にDVDに焼いてPCモニターで見ようとは私も思わない.


妻はそこそこ映画を見るが,1ヶ月たった今のところは,DVDというパッケージ型メディアでそれは見られている.彼女の映画の趣味はちょっと変わっているから,有料放送の「映画チャンネル」では物足りないという事情もある.結局PS2をDVDプレーヤーとして使っていたそれまでと彼女においては変化はない.


また私についてもテレビをリアルタイムで見る時間が減ったとは思わない.週に1,2度,受け身の情報摂取をしたいと思うような中途半端に疲れているときに,ニュースやお笑いなどを見るという感じである(本当に疲れていたら子供と一緒に21時30分には寝る).ただしこれはリビングでテレビがついているからという要素が大きくて,一人で暮らしていたり,自分の書斎を持ったりするとまた変わってくると思う.ちなみに録画する素材にCMはほとんどないからCMをスキップするかどうかはわからない.


さて,では4歳の息子はどうだろうか.まずは民放のBSデジタル放送にハマッた.朝8時45分からの「機関車トーマス」を見るようになった.またデジタル放送については「きれいだね」と言っている.そんなにテレビばかり見せるのはよくないという保守的な面も私は持っているので,あえて録画して見せるようなことはしていない.息子が見る番組で,録画するのは日曜日の朝7時30分からの1時間の「スーパーヒーロータイム」のみである.これは単純に親が寝坊をしたいからそうしているだけだ.


ちなみに「テレビを見せる」と書いたが,あえて「テレビを見るな」とは言わないようにしている「その番組を見るな」とか「コンテンツを見るな」と言っている.テレビに映っている映像についても,「これは電波に乗ってやってくるんだ」とか「ハードディスクという機械から出てくるんだ」というようにしている.これからコンテンツは媒体から分離するのだから.しかし残念ながらまだ伝わっていない.


ところが3週間ほどすると,「機関車トーマス」からそれまでの「NHK教育」に戻った.これがなぜだかはまだ良くわからない.慣れの問題か単にトーマスがつまらなくなったからなのか.今度聞いてみよう.


また他のメディアへの接触も特に変化はない.相変わらず寝る前には絵本を読む.が,明らかにいえるのは映像がきれいになり,画面も大きくなったことで,その映像から受ける衝撃度が上がったということである.絵本に移行する前,すなわち寝る前の時間帯に親がテレビをつけてしまうと,こどもはそれに見入ってなかなかベッドに行こうとしなくなった.


ちなみにパソコン教育は,5歳か6歳からと決めているのだが,これには根拠はない.直感的に,文字に触れる絶対時間を減らしてはいけないからと思っているだけのことだ.表現形態に貴賎はないと思うのだが,映像はやっぱりちょっと刺激が強すぎるように思うし,テキストの世界を知らないのはちょっと困ると思う.Blogの面白さを知るにはまだ早いだろう.さすがに.


今年は親が家で仕事をしている姿を良く見ていたので,彼もお古のモニターとキーボードとマウスで動かないパソコンを持つようになったが,実は肝心のパソコン本体がなかったりする.「マツケンサンバ」の踊りの動画や「恋のマイヤヒ」のノマ猫のフラッシュはパソコンで見せたが,まだまだ自分で操作させるのは先だ.でも仲良しのR平くんはiMacを4才でいじってネットをやっているのだそうだ.お気に入りのサイトのショートカットをグラフィックデザイナーでもあるお父さんがデスクトップに作ってあげて,そこにだけアクセスするのだそうだ.でもそれはテレビ局やディズニーのサイトなのだからあまり意味がないだろうと思うわけだ.