視聴率もLong tail?

ネットレイティングスの萩原雅之社長が「ネットの視聴率でもLong tailが確認できました」という旨の投稿をsurveyMLにしたのだが、これをLong tailと言うのであろうか。疑問です。

画像http://www.mars.dti.ne.jp/~hagi/ref/longtail.GIFだが、インターネットユーザー数上位2000ドメインのうち、上位200位までの累積ユニークユーザー数（図の水色の部分）が全体の50%ということである。つまり201位から2000位までの累積ユニークユーザー数（図のオレンジの部分）も全体の50%である。

ちょうど最新号の東洋経済にも紹介されていたアマゾンの販売量の集中（分散）度が有名であるが、そのケースだと販売量上位10万位までで60.8%の売上、逆に10万位以下の230万位までの売上が39.2%である。ここでポイントは230万という絶対値の大きさにあるのではないか。ちなみにブックファースト渋谷店は70万冊だそうだ。

何が言いたいかというと、2000ドメインで世に存在する全体のドメイン数のどれだけをカバーできているのかということ。本当だったら件の図がもっともっと横長になった上で、オレンジ色の部分が相応の%を占めないとLong tailとは言わないのではないかということである。

それとも200ドメインでの累積ユニークユーザー数が3年前は70%あったのが、今では50%になったということでLong tail「化」が進んでいるという動態的な観点からLong tailと言っているのだろうか。