ised第4回倫理研議事録公開

http://ised.glocom.jp/ised/20050514
ブロガーである加野瀬未友氏の発表。

今回のハイライトは高木氏のアクセスコントロールへの悲観的な発言。東氏のまとめでは以下のとおり。

「繋がりの社会性」を欲望しているユーザーにとっては、アクセス・コントロールは実はなんの意味もない。そして、日本のネット文化を支えているのは繋がりの社会性であるのだから、アクセス・コントロールは本質的に対策たりえない。

この一連の流れの発端となったのは白田氏の発言。個人的には彼の抱く危惧には非常に共感する。とはいえ自分にも炎上とつき合うほどの「強さ」はない。

北田さんが『嗤う日本のナショナリズム』で示した嗤う感覚なるものが一般化すること、つまり総ネタ化という現象が、いまインターネットを侵食しつつある。ここに私は危惧を抱いているんです。いまや日本においては、ベタになにかを議論するという公的なニュアンスよりも、すべてをネタ化していくなかで自分たちを高みに立たせようという感覚が支配的になりつつある。利用者が成熟するということがこの総ネタ化とイコールであるとすれば、それは問題が解決しているのではなく、私の認識ではむしろ状況が悪化しているということを意味している可能性がある。だから、むしろマジに受け取って炎上しているほうがマシなんじゃないかと思うんですね。