権力に迎合する愚息

月曜日まで静岡方面に泊まりがけで行ってきた。両親と妹夫婦と我が家での旅行で、海辺に泊まったので、地震津波が来たら一族郎党みな滅亡だったのだが、無事であった。

帰りに東京に着いた後、久しぶりにパトカーに捕まった。道路標識無視。私が時間帯による規制を勘違いしていたせいである。直進してはいけないところを直進するとパトカーがサイレンを鳴らして後ろから登場。拡声器で左に寄せろの指示。

私は、かなりの毒舌なので、相手をイヤな気持ちにさせようと思ったらかなりの腕前だ。さらに、警察官僚になった同級生には「おまえの受け答えは相当ユニークだから、そういう警察の大会の出場しろ」と言われたこともある。警察も突拍子のない受け答えに対応する訓練を積んでいるのだそうだ。

が、さすがに今回は妻子の前だったので、従順に質問に答え、最後はサインと拇印まで押してやった。それにしても、なんで収入がなくなると警察につかまるのだろうか。駐車違反は別として、前回捕まったのもたしか9年前の学生のときだった。

それは良いとして、今回、情けなかったのはうちの息子だ。捕まった時、彼はチャイルドシートに座っていなかった。ところが、警官が私と話をしている間に、チャイルドシートにいそいそと座り、母親に「ベルトをしめて」と言い出す始末だ。これは親として情けなかった。が、まだ本人を諭すわけにもいかず、苦虫をかみつぶしたような顔をするしかない父親であった。おまけに今日、保育園で「パパはおまわりさんに捕まった」と言いまくったらしい。