デジタルオーディオプレーヤー

この5月からClieメモリースティックを差し込んで音楽を聴く習慣ができた。256Mなので、大体50曲ぐらいである。毎日聴くわけではないし、通勤時間は30分程度なので、浴びるほど聴くというわけではない。それでも週に1〜2回は往復3時間電車に乗るので、3週間ほどで聞き飽きる。たまたまこの週末は熱海で予定されていた合宿が台風で中止になったので、10枚のCDをPCにインポートし、Amazonで4枚のCDを買い、約50曲のメモリースティックの中身を入れ替えた。

大学に入って以来電車の中は本を読む場所となった。これは空いた下り電車で通う大学だったからという理由が大きい。込んでいる電車で通っていたら、音楽派になっていたかもしれない。ただし、私は特にお気に入りの音楽というものはなく、大体FMでかかっているものを聴くという程度の音楽愛好家であった。むしろFM人間と言えるかもしれない。毎日FMで起きていたし、社会人になって一人暮らしをしても、帰宅後はテレビではなくFMを聴く人間であった(この習慣は結婚してテレビばかり見る妻によって葬り去られた。家にもう一部屋増えたら復活すると思うが)。

ちなみに中学3年ぐらいにWalkmanを買ったが、なにしろ高校まで自転車通学だったので、さほど聴かなかった。最近はイヤホンしながら自転車に乗っている中高生が実に多く見受けられるが、当時の自分の中では相当な危険行為と映っていたためそんなことはしなかった。買ったWalkmanというのは当然のことながら、カセットテープ対応で、レコードをテープに録音して聴いていた。洋楽ならジャーニー、邦楽なら渡辺美里とか尾崎豊というような時代だ。

というような理由からMDというものは使ったことがない。「ソニーWalkmanというブランドを冠してデジタルオーディオプレーヤーに参入」ということが、ソニーのMDからのシフトと言われてもピンとこない。

で、デジタルオーディオプレーヤーで音楽を聴くようになってどうかというと、かなり生活にとって重要な時間になっている。自分で決めたことなのだが、義務として考えなければいけないこととか、相手の流儀に合わせた論文を書かねばいけないとか、そういう「規定演技」のために使う思考時間がこの春から増えた。その時間から解放される(ああ、論文でなくて本が書きてー)のが、音楽を聴いている時間という感じだ。まずは音の良さに驚いた。80年代ロックと最近の流行のJポップとジャズピアノが最近のお気に入りである。