しらとり

ちょっとした特別な機会だったので、桜新町と上町の中間にあるしらとりというフレンチレストランにいった。こどもを預けて行くのだが、やはりあまり長くは外出できず、おのずと近場のレストランになる。

ものの本によると92年に独立したシェフがこの地に開店。はっきり言って、古めかしく時代遅れの内装。それはそれでよいのだが、昼にいったせいか、シェフ自らがサーブ。3年ほど前まではもっと高い価格帯の店だったが、押し寄せる若手シェフの開業とプリフィクスの波に飲まれ、大幅な価格低下を余儀なくされたようだ。でも給仕を雇えないレストランはレストランとは言えない。ビストロである。

メニューも手の込んだいかにもフランス料理らしいソース類が昼のメニューには存在しない。私が頼んだ、

  • 白身魚と蕎麦の実の生野菜サラダ
  • ビシソワーズ
  • ひな鳥のロースト

はどれも普通。

つきで2730円なので、まあ納得。だが、恵比寿あたりでも同じ価格帯でもっと凝った、華やかで繊細な料理を提供してくれる店はあるはず。めっきりフレンチを外で食うなんてことは減ったが、松見坂のミラヴィル、恵比寿のイレールの方がここ1年で食べたうちではしらとりよりも楽しめた。