R25

リクルートが出したR25という雑誌を3号目にして初めて手に取ってみた。これは無料の雑誌である。無料でリクルートといえばHotPepperのイメージがあったので、中にはクーポンが入っているのかと思っていたら、広告だけであった。広告主からすると効果のわからない広告ではなく、投下に見合った効果がしっかり把握できるクーポンの方がありがたいという世の流れになってきているのだと思っていたら、R25は広告を収益源とした雑誌だった。

ただし雑誌社で営業をしている義理の弟に言わせると、販売部数と広告主からの引き合いの強さというのは独立ではないものの、さほど相関は高くないらしい。ちょうど昨日も日経新聞に、女性誌の創刊ラッシュで化粧品などの広告も復活しているというような記事があったが、義弟が売っている男性誌も販売部数はそれほどでもないが、広告はよく入るらしい。つまり希少な媒体を作れば、なんとか採算はあうという感じなのだろうか。

で、肝心なR25の中身であるが、しょぼかった。ターゲットは25才〜34才の男性なので、私は枠外である。ただしギリギリである。少なくとも評論する資格はあるだろう。

まずやたら薄い。おそらくRanking×ReviewというコラムがRのロゴからしても目玉企画なのだろうが、安いライターを使っているせいかつまらない。今号だと、4コマ漫画やMP3プレーヤーについて書かれていた。広告主はけっこうすごいところがついている。HPのプリンタ、アサヒのワンダ、キリンのモルトスカッシュなど。

雑誌の場合、読者と広告主の両方からこれまでお金をとっていたわけだが、それを広告主だけにしてコストをその分押さえるというのは理論的には十分あり得る。ただ、コストを下げると如実にコンテンツの面白さに反映されるので、今後どうなるかはわからない。でも1年持たないような気がする。

私がこの雑誌が気になっていたのは、Webサイトの運営もコストの一部はユーザーに払って欲しいと思っている私の考え方とは逆行しているという点なのだ。さて、1年後はどうなっているやら。