はじめての別れ

保育園での3回目のハロウィーンイベントの日,息子ははじめての別れを経験したようだ.

入園以来ずっと息子のクラスを担当してきたM先生が辞めたのだ.3年3ヶ月のつき合いだった.妊娠8ヶ月となったので退職.年は26ぐらいかな.当初は復帰も考えたそうだが,子育てに専念するために退職する.自分のこどもを育てながら,保育園に勤務するというのは確かに難しいだろう.

息子にとって,M先生は担任という以上の存在であった.朝方,送っていった時に機嫌が悪く,泣いたりすると「じゃー,M先生を呼んでくるね」と同僚の先生が言う.だっこされると彼は泣きやんだ.昼寝をする時もM先生に「(背中を)とんとんして」とねだる.怒られたときもM先生には正直に自分の非を認める,といった具合で,息子の「保育園のママ」とまわりからも言われていた人だ.

夕方,そのM先生が,クラスの子供たちを集めて,今日が最後の勤務になったことを話すと,「絶対に泣かない」と言っていた息子だが,1人だけポロリと涙を流したのだそうだ.