日本対ヨルダン

かなり興奮した。日本代表がPK戦なんてのはあまりないし。

先攻の日本は中村、三都主が外し、相手が一人決めて0-1。三都主が外したところで主将の宮本が主審に抗議。レフティーの二人の蹴った弾道は確かに似ている。ふかした感じ。というのも軸足の右足が置かれるグラウンドの状態がいたく悪いようで、2人とも軸足が滑っていたからだ。

すると主審は驚いたことにその抗議を受け入れ、エンドが変わった。三都主が再度蹴ろうとペナルティスポットに近寄ると、主審はそれを許さなかった。2人目は先攻が荒れたグラウンドで蹴り、後攻のヨルダンは整ったグラウンドで蹴ることになった。これは確かにおかしい。で、ヨルダンの2人目は成功。ここまでで0-2。

3人目は福西が決めた。相手も3人目が決める。1-3。

4人目は中田浩二が真ん中に決めた。するとこれまで読みを外していた川口がここから別人となる。相手の4人目を右に飛んでワンハンドでコースを変えるとボールはバーを叩く。2-3。

5人目は鈴木が決める。すると相手が右に外してしまった。3-3。

しかし日本は6人目の中沢が決められない。左に強いボールを蹴ったが一番キーパーが止めやすい高さに蹴ってしまった。これで万事休すと思ったが、川口が今度は左に飛んで右手ワンハンドではじくとまたしてもボールはバーを叩く。3-3。

7人目は宮本が落ち着いて左にゴロで決める。彼は私の行きつけの店のママのお気に入りだが、たいした精神力だ。そして川口の読みは外れたものの左利きのキッカーが左のポストに当てて試合終了。

0-2からPKで逆転なんてそうないんじゃないかな。

86年ワールドカップのフランス戦でPKを外したジーコが大興奮していたのが印象的だった。「最後まであきらめなかった執念の勝利。PKで最初の2人が外したが、最後まで信じた。この一言に尽きる」