Googleの決算書

また四半期決算が出たので,ざっと見る.

  • 3月31日締めの四半期における売上は12億6000万ドルで,前年同期の6億5160万ドルから93%増加,前の四半期からは22%増加.このままの金額で推移しても年額50億ドル,つまり5000億円企業に.すでに電通グループの1/3の規模になる.
  • 純利益は3億6920万ドルで,6400万ドルから477%の増加.つまり6倍近く.このままで推移すると15億ドル,つまり1500億円の利益.自社媒体の保有と低コストオペレーションゆえはるかに電通の利益率を上回る.
  • 売上高の52%に相当する6億5700万ドルがGoogleサイトからのもの.金額では前四半期から24%の伸び.
  • パートナーサイトの売上は、全体の47%に相当する5億8400万ドル.金額では前四半期から19%の伸び.自社媒体事業の売上増加の方が伸び率では大きい.また金額ベースでの伸びも自社媒体事業の方が大きい.これはちょっと意外.ポータルの強みか,はたまたパートナーサイト数の伸び悩みか.ちょっと他の仮説は思いつかないが,この傾向は風がすこぶる身にしみる - sameoの生活断片でも触れているように前四半期と変わらず.広告主の内訳が欲しいところ.
  • このパートナーサイトの売上のうちパートナーに4億6200万ドルを支払う.これは売上の79%に相当.前四半期の77%から微増.Long Tail Focusの実践か.
  • 資産の部を見ると12月31日の33.13億ドルから38.65億ドルへと約5.5億ドルの増加.このうちProperty and equipment, netの増加分3.8億ドルから4.7億ドルへの1億ドル弱(Property and equipmentが何を指すか,また彼らのハードウェアの会計上の処理方法はわからないが).いずれにせよ資本の効率性は高まっている.
  • Cash Flow StatementのPurchases of property and equipmentは1.4億ドル.単純に1ヶ月で0.5億ドル(50億円)弱.それで4.2億ドル(420億円)の売上と,1.2億ドル(120億円)の売上を上げる.