ライブドアとフジテレビ

投資のノウハウや商法の細かいことになると何がなんだかわからない。が、とりあえず、こういうことがあったということで一応日記に書いておこう。

書くきっかけになったのは、日経新聞のコラムだ。

実はテレビを中心とする放送業界の足下は、インターネットのブロードバンド化と家庭用ハードディスクレコーダーの普及により、大きく揺さぶられているのだ。

資本主義云々、時間外取引云々のレベルでなくて、もっとミクロな当時者の立場による分析が日経新聞に載った。エスタブリッシュメントなメディアがメディアのことを書いたということだ。放送と通信の融合へと議題設定が移っていくと面白い。印刷媒体と電波媒体との仲間割れが露骨に出てくると随分と世論が喚起されるのではないかな。

これに対して既存の放送事業者は、著作権問題を盾にして、インターネットへの対応には極めて消極的なのだ。それどころか個人による映像録画も制約して、コマーシャル視聴の強制を画策している。

たしかにテレビとかラジオとか、免許事業で原価は電波なわけである。広告会社に勤めていたときには、一度も取引したことのない地方放送局から付け届けが来て、地方出張に行くと色々と連れて行かれて、というそういう世界でありました。その原資を脅かされるとしたら、つまり安穏としたリッチな生活が脅かされるとしたら困るよな。

まあ、これから10年ほど、日本は大きな方向で、社員に辛く、株主に嬉しい会社が増えていくのは間違いないですな。