施工会社内定と内装設計のコストダウン

先日、6回目の総会があり、施工会社が内定した。依頼した3社のうち、最も小さい施工会社に決まった。最も大きい会社とは最終的に600万円の開きがあった。また中間の規模の会社は異例の見積辞退。首都圏のRC構造の建設需要は旺盛で、下請けの職人さんの調達ができないということだそうだ。前代未聞のことで社長が御自ら謝罪に来たとのこと。


また内装(インフィル)の見積も同時に出てくる。絶対にオーバーしているのはわかっていたけれど、けっこうな金額です。プロジェクト開始時に仲介会社に伝えた金額からは約300万円のオーバー。プロジェクト融資が銀行から低金利で受けられたこと、それ以外の要因もコストが想定よりも低く進んでいること、ランニングコストも考慮して初期設備投資を多めにすることといった理由から内装にかけるお金を増やすことにしていたが、それでも100万円強の予算超過。


100万円は無理としても、70万円ほどは削る方針。その方向性は2つ。一つはキッチンをオーダーではなく、システムキッチンとする。これだとほぼ一発でコストダウン可能。もうひとつは、床材と壁の仕上げをグレードダウンして、あとはちょこちょこ削っていくパターン。難しい作業が始まっている。

愚息骨折す

「折れてます」。レントゲン写真を見せながら医師はそういった。打撲だろうと思っていたが、そうではなかった。


危ない、と散々言われていた回転椅子からバランスを崩し落下し、どうやら椅子の足に左のひじをぶつけたらしい。件の回転椅子はアーロンチェアだから、その足は重厚極まりない。まさに愚息だ。私は食器を洗っていたので現場を見ていないのだが。


涙の理由は私にこっぴどく叱られたからだと思っていたが、ずーっと泣いているので聞いてみると、痛いのだそうだ。たしかに腫れが出ている。経験的に打撲と判断し、明日病院に行けばと思っていたが、眠りについた後も痛みで起き、どうしても病院に行きたいという。21時30分ごろに、妻が帰ってきたのを機に、救急病院につれていき、レントゲン写真を撮ると、折れていたというわけだ。


すぐにギブスをはめたのだが、少々無理に間接を曲げてその作業を行った。その時、彼は泣かなかった。今日、ほめてやるとしたらここだな。医師によれば、「女の子は我慢強くて泣かない子が多いが、男の子はたいてい泣く。そうとう痛いはずなのに、えらいねえ。素晴らしい」とのこと。


幸いなことに折れたのは左であったが、3,4週間のギブス生活が始まる。

設計図渡し

今週、設計事務所とコーディネート会社によって選定された3社の工務店に設計図が渡され、見積をもらうことになりました。9月13日が目途で見積が出てきます。


恐らく見積が予算をオーバーするので、そこから調整が発生します。9月中旬以降は再度慌しくなりますが、しばしの休息。現在の予定では10月初旬が着工です。日柄をみると、10月7日(土)が大安なので、そこで地鎮祭をするのでしょうか。

第6回内装設計打合せ

第6回内装設計打合せを終えました。もらったちょっとした宿題を本日返して一仕事終えた感じを味わっています。


照明のイメージ、コンセントやスイッチの位置を説明してもらい、http://d.hatena.ne.jp/sameo/20060807で書いた項目について確認。近隣への建築説明の経過とキッチンの納入業者の選定についての話を含めて2時間弱で終了。9月上旬に出てくる見積を見て、コストダウン作業が発生するまでは、しばし内装設計については休息。とはいえ、来週は総会です。


さて、一つコーポラティブハウスのデメリットを挙げておこう。一般的に、スケルトンと呼ばれる外装設計とインフィルと呼ばれる内装設計は別の事務所が手がけることが多い。僕はこの事情をよく知らずに今回の物件を選んだのだが、たまたま今回のプロジェクトは世帯数が少なく、外装と内装を手がける事務所が一緒。しかも、ここが重要なのだが二つの設計作業をコンカレントで進めるプロジェクトだった。


仲介会社が「今回は世帯数が少ないから、外装と内装を手がける事務所を一緒にしてコンカレントにやってみよう」と思ったからこうなったらしい。なので、「スケルトンでそのように決まっているから、インフィルはそのようにできません」と言われることがほとんどなかった。が、逆にコンカレントに作業をしていなかったら、そのようなことばはかなり出てきていただろう。ただし、間取りを決める自由度が損なわれるわけではなく、室内に置くテーブルの位置にあわせて窓の位置を少し変えるとか、壁と本棚の間にわずかな隙間ができてしまうのを避けるために、壁の厚みを数ミリ変えるとかそういう仕上げレベルでの話なので、デメリットというほどではないのかもしれない。


これは世帯数が増えると、指数的に増える調整コストを減らすための仲介会社としてはやむをえない部分で、それゆえ、先行的にスケルトンを決定し、建物が建ち始める段階で、内装へと話が進むケースがほとんどなのだという。本当に、今回の場合は幸運であった。ただし世帯数が少なくないと、これはできないので、スケールメリットが働かないことでコストがさほど下がらない点とのトレードオフともいえる。

第6回内装設計打合せに向けて

下記の内容を設計士の方に連絡しました。図面見て夫婦で相談して、カタログ見ながら機種選定などして、棚割りをパワーポイントで書いて、メールを書くのに9時間ほどかかりました。胸突き八丁です。

  • ペアガラスとして見積を出すガラス
  • セコムなど警備システム導入有無
  • 空調機の機種
  • 2階リビングの照明位置
  • キッチンの水栓の品番
  • 書斎の本棚
  • 玄関、下足入れ
  • 書斎扉の材質
  • トップライトの有無
  • 棚割り
  • プロット図へのコメント(電源、Lan、電話など)
  • 冷蔵庫の型番

第5回内装設計打合せ

すごい細かい図面が出てきた。俺にはできない仕事だと痛感しながらの打合せ。


玄関には黒い石を40センチ角で敷く。玄関左手はコンクリートの壁がむき出しになるので、右手は柔らかい感じにするために白い壁にして間接照明にする。書斎は玄関から入り家とは別の「仕事場」という位置づけだが、ほこりの侵入を考えてあがりかまちを3センチとる。寝室の窓が採光基準を満たすために大きくなってしまったが、外から丸見えになるのを防ぐために樹脂パネルで室内に障子のようなものを作る。寝室のクローゼットの扉を折れ戸にする。メインとなるフローリングの素材の決定。2階リビングの床暖房の位置を決める。照明の位置とそのタイプを決める。リビングの窓をどのような窓で組み合わせるか決める。リビングエアコンの室内機と室外機の場所の説明。台所とリビングの創作家具の寸法、棚割り確認。


というようなことを行った。概ね建築士の方の意見を尊重して「それで行きましょう」ということになるのだが、質問せざるを得ないものも多く、3時間近い打合せとなった。


その後、建築士の方とINAXのショウルームへ。大物の既製品である、トイレ、風呂、洗面台を選ぶ。トイレはメインブランドであるSatisというのではなくて、Pita。要はタンクの一部が収納内に納まっているもの。Pitaっと入るからPitaなのだそうだ。標準でお尻が洗えるものがついていると知り、驚き、決定。自動で便座のふたが開く機能はうざいので却下。http://www.inax.co.jp/products/toiletroom/toilet/pita/


このころになると朦朧としてきて、風呂はブランド名も覚えていない。とにかく浴室の広さは決まっているので、決めたのは浴槽、水栓、床、壁のタイプ、壁にアクセントをつけるか、扉のタイプ、シャワーのオプション(マッサージがあるかとか)、鏡のあるなし、オプション。子どもと一緒に実際に浴槽に入ってみて、こいつと入るのはあと何年だろうと考えつつ、とにかく風呂はゆっくり入りたい時があるので、浴槽をシェルタイプという広めのものにしてみた。あとは音楽が聞けるシステムをオプションで入れてみた。見積しだいでカットとなる運命にあるのだが。


最後は洗面台。色々な制約の中で、1階に多くの部屋を詰め込んだので、洗面台は間口が狭い。100センチ。それにぴったりの洗面台を建築士の方が見つけてきてくれたのだけど、あまりに格好悪かったので、夫婦で再検討。LIXILは台の部分と水がたまるところが一体整形で掃除はしやすいのだが、やたらと深くて、小学校の時によく金物のバケツを洗っていたもの(名前失念)に見えてしまったのだ。結局、当初建築士が薦める予定であったSuiteroomシリーズのシンプルな洗面台にした。LIXIL | 浴室・お風呂場・バスルーム・システムバス・浴室収納・浴室カウンターではとんでもないお値段になっているが、選んだのは正方形に近い洗面台のみです。これだけだと4.5万円です。これを設計した台の上に乗せる算段だ。


このころになると私の疲れもピークだが、子どもの退屈もピークで、やれ肩車をしろとか、通りを走っている車に関してのなぞなぞをしようとか、もう商品選択どころではなかった。妻に商品の細かいオプションは任せてしまう。タフな妻はその後、遊びに出かけてしまったが、私はショールームでの30分近い休憩の後、息子と外食をして、二人でこんなに暑いのに風呂にもはいらずに10時前に眠ってしまった。


実は建築家からもらった宿題がけっこうあって、それを考えないといけない。それも2週間で。あー、死にそー。だが、もう一踏ん張り。一番想像力が必要とされる宿題は、コンセントなどのプロット図の修正です。今度の週末やります。


追記:早速、打合せの翌日曜日にはBicカメラ有楽町店に行って、しこたま家電等のパンフをもらってくる。10年の技術革新(特に省エネ技術)に驚き、細かな寸法を見ながらの機種選定も行う。当然ながらPCフロアとかにも寄ってしまい、ブツ欲もかなりそそられた。iPodの第6世代とBoseのこれが書斎にほしい。http://www.bose-export.com/products/sounddock/index.html。あと、携帯電話換えたい。Nokia804NKかな。番号ポータビリティで脱NTTでVodafoneでしょうかね。

そういう人生もある、ということを知っていること

保育園の友人Dちゃんの家に家族3人で行く。子ども同士が仲が良いのは当然だが、同じぐらい重要なのは、親同士で似たような匂いを感じることである。2月から会社員勤めを再開した自分だが、休職していた昨年は、必ず送りも迎えも保育園に来ていたDちゃんのお父さんとほぼ毎日会っていた。お互いが自分の仕事を語るわけではなかったが、明らかにお互い似たような匂いは感じていた。この5月の父兄会の後に家に来てもらって、今回はあちらの家へ。


Dちゃんのお父さんはすごい。子ども自体はさほど好きではないが、子どもを育てるプロセスに非常に興味があって、それまで10年務めた会社を辞めてしまったのだ。ちなみにその会社はアメリカの大手ソフトウェア企業。日本法人に1992年から10年いたのだそうだ。ハードワークと会社の成長でそれなりに稼いだことも背景にはあるが、なによりも「そのような考え方もあるよね」というリベラルな風土に触れたことが大きかったという。それで子育てを生活の中心にすえるべく退社。それを許した奥様も男前だ。ま、いまでもフルタイムで働いている奥様は、昨日も「信じられないのよ。この人」を連発していたけれど。


ちなみに現在の彼の本業は、Webショップの運営です。